症状
- 移動後にピアノの調律が狂って聞こえる
- 鍵盤が引っかかる、ガタつく、戻らない
- ペダルが効かなくなった、きしむ
- 傷、へこみ、脚やキャスターの緩み
考えられる原因
住まいによる環境の違い
湿度や温度の違う新しい部屋では響板と弦が動き、これが移動後に調律が狂う主な理由です。
衝撃と傾き
運搬中の衝撃で、アクションの部品がずれたり、ペダルの棒が緩んだり、鍵盤が外れたりすることがあります。
不適切な扱い
重いピアノを小さな装飾用のキャスターで転がしたり、屋根や脚を持って持ち上げたりすると、本体や床に負担がかかります。
自分で安全に確認できること
- 1両方の建物の出入口、階段、曲がり角、エレベーターの寸法を測り、運送業者に伝えます。
- 2ピアノ用の台車、ベルト、毛布を備えたピアノ専門の運送業者に依頼し、保険に加入しているか確認しましょう。
- 3新しい置き場所を事前に決めておきます。内壁沿いで、窓、暖房器具、エアコンの吹き出し口から離れた場所です。
- 4移動後は、すべての鍵盤を弾いてすべてのペダルを試し、引っかかるものや音がするものを記録します。
- 5ピアノが新しい部屋になじむまで2〜3週間待ってから、調律を依頼します。
やってはいけないこと
- 小さなキャスターでタイルやフローリングの上をピアノを転がさないでください。キャスターが壊れたり、床を傷めたりします。
- 屋根、譜面台、脚を持って持ち上げないでください。また、友人数人だけでアップライトピアノを運ぼうとしないでください。
- 移動直後に調律しないでください。ピアノが落ち着くまでは調律が保ちません。
自分でできる対処と技術者に任せること
たいてい自分で対処できる
- 搬入経路の寸法を測り、通路を片付ける
- 新居で良い置き場所を選ぶ
- 移動後に鍵盤とペダルを確認する
- 平らな床で短い距離を慎重に動かす
技術者に依頼する
- 住まい間の移動、階段、クレーンでの搬入
- 移動の2〜3週間後の調律
- 効かなくなった鍵盤やペダル
- 脚やライアを外す必要のあるグランドピアノ
技術者が行う作業
ピアノ専門の運送業者が運搬や階段、必要に応じて窓からのクレーン搬入を行います。その後、技術者がアクション、鍵盤、ペダルを点検し、ずれたものを直してピアノを調律します。移動後の訪問は通常1〜2時間ほどです。何年も調律していなかったピアノは、仕上げの調律の前にピッチ上げが必要になることがあります。
ピアノの弦にはおよそ18〜20トンの張力がかかっています。アクションを開ける、チューニングピンを回す、弦の近くで作業するといった対処が必要な場合は、技術者に任せてください。